「しんどい」という本音が、一番心を動かす|広島の採用ホームページ制作会社が教える「揃える」求人戦略
「営業は、想像していたよりもずっと、ずっとしんどいです」
取材の途中、その言葉が返ってきた瞬間、私は心の中で少し嬉しくなっていました。
いえ、正直に言います、ガッツポーズしてました。(笑)
採用サイトの取材をしていると、「仕事は楽しいですか」「やりがいはありますか」という質問に対して、「楽しいです」「毎日充実しています」といった模範解答のような答えが返ってくることが少なくありません。
もちろん、それが本心の方もいるでしょう。でも入社してまだ数ヶ月の新人が、心からそう思っているのだろうか?・・・そんな小さな疑問を抱くこともあります。
今回取材したのは、営業として歩き始めたばかりの新入社員さんでした。
仕事の面白さを尋ねると、彼女は少し考えてから嘘のない声でこう答えました。
「まだ、仕事の面白さは分かりません」
そして一息おいて、こう続けたのです。
「営業は、想像していたよりもずっとずっとしんどいです」
私は、その飾らない言葉に強く引き込まれました。
営業という仕事は、外から見ると「人と話す華やかな仕事」と思われがちです。
でも実際には、思うように言葉が出てこない日があります。電話をかけてもあっけなく断られることがほとんどでしょう。準備を重ねて臨んだのにうまく伝わらず、自分の力不足に落ち込むことだってあります。
新人であればなおさらです。知識も足りない、経験も足りない。毎日が反省と壁の連続でしょう。
それでも、彼女は仕事を投げ出そうとはしていませんでした。格好つけることもなく、ただ今の自分に足りないものを一つずつ埋めようとしている。その愚直な姿がとても印象的でした。
私は35年間、たくさんの会社で社員インタビューをしてきました。
今はWebサイトが中心ですが、起業した当初は「入社案内」という紙のパンフレットでした。
時代や形が変わっても、現場に足を運び、人の話を聞くことだけはずっと続けてきました。
長年取材を続けてきて、つくづく感じることがあります。
読んだ人の心を本当に動かすのは、華やかな成功談でも綺麗に飾られたキャッチコピーでもありません。
うまくいかなかったこと。泥くさく壁にぶつかったこと。それでも諦めず、前を向こうとしているリアルな姿。
そういう「人間の本音」にこそ、人は深く共感するのです。
採用サイトもまったく同じです。会社をよく見せようと背伸びをするより働く人の本当の声を伝える方が、はるかに読む人の信頼を得られます。
「まだ仕事の面白さは分かりません」
この一言は、一見すると採用の現場ではマイナスに受け取られるかもしれません。けれど、私はまったく逆だと思っています。
良いことも、しんどいことも、本当のことを話してくれる会社だからこそ、未来の仲間は安心して飛び込める。その誤魔化しのないリアルさこそが、会社に対する確かな信頼に変わると思っています。
取材の終わり際、その若い社員は静かにこう言いました。
「明日も、頑張ります」
大げさな誓いでも、気負った言葉でもありません。ただ、昨日より少しだけ前へ進もうとする等身大の覚悟でした。
私は採用サイトやホームページを作る仕事をしています。でも、本当に伝えたいのは、格好いい言葉でも耳障りのいい美辞麗句でもありません。
そこで働く人が絞り出した、こうした飾らない一言です。
会社の本当の価値は、社長の言葉だけでは伝わりません。現場で働く一人ひとりが何を感じ、何に悩み、それでも一歩前へ進もうとしているのか。
その等身大のプロセスの中にこそ、その会社にしかない「本物の価値」があるのだと思っています。
だから「リアルを伝えましょう」とクライアントに言い続けているのです。
取材が終わって帰る車の中でも、私はあの言葉が頭から離れませんでした。
「営業は、想像していたよりもずっとずっとしんどいです」
その一言は、営業という仕事の厳しさを語っているようで、実は誠実さを語っていたのだと思います。
できないことを、できるとは言わない。
面白くないものを、面白いとは言わない。
そんな彼女だからこそ、最後に口にした言葉には重みがありました。
「まだ仕事の面白さは分かりません」
「それでも私は、明日も電話を掛けようと思います」
頭が下がる仕事ほど、自慢をしない|広島の採用ホームページ制作会社が教える「揃える」求人戦略
FAQ
「AI時代に社員インタビューは必要ですか?」
「採用サイトを作る前に社内で整理すべきことは何ですか?」
「採用サイトに必要なコンテンツは何ですか?」
「なぜ社員インタビューが採用活動に役立つのですか?」
1961年生まれ。広島県広島市出身。広島修道大学中退後、リクルート、カーディーラーの採用・教育担当を経て、企業内の体質改善・採用・教育コンサルタント会社として、1991年2月有限会社オフィスCAN(現 株式会社カンドウコーポレーション)を設立。その後思い切った業態転換により、クリエイティブファームとしてのポジションを確立する。
福原 勘二のプロフィール