求職者は「社長のブログ」と「社員の死んだ目」のズレを見抜く
「うちは社員を何より大切にしています」
「挑戦を応援する、風通しのいい社風です」
採用サイトを開けば、耳当たりのいい、立派な言葉がずらりと並んでいます。
社長のブログを読んでも、社員への感謝や未来への熱い想いが、これでもかと綴られている。
・・・素晴らしい。
実に見事なホームページです。
ところが、いざ制作の打ち合わせでその会社へ一歩足を踏み入れた瞬間、何とも言えない違和感に襲われることがあります。
事務所に入っても、誰一人こちらと目を合わせようとしないし挨拶もしてくれない。 (^^;
シーンと静まり返ったフロア。
会議を始めれば、発言するのは社長ただ一人。
周りの社員は、じっと手元の資料を見つめたまま、微動だにしない。
休憩時間のはずなのに、笑い声ひとつ聞こえてこない。
勘違いしないでいただきたいのですが、私は「静かで厳かな会社」が悪いと言っているのではないのです。
職種によっては、黙々と集中する環境が正解のケースもあります。
問題はそこではなく、発信している「言葉」と、そこに漂う「空気」が、致命的にズレていることです。
経営者は「採用サイトを綺麗に作れば、人は集まる」と思いがちですが、求職者を甘く見てはいけません。
彼らは、私たちが想像している以上に執念深く、そして鋭い。
サイトを読み込み、SNSの裏までチェックし、面接に足を運び、会社見学をする。
そのわずかなプロセスの間で、彼らは必死に「アラ」を探しています。 「この会社、本当にサイトに書いてある通りの場所なのか?」と。
そして、人間には恐ろしい特殊能力があります。
どれだけ立派な「言葉」を並べられても、一瞬の「空気」の違和感を敏感に察知し、そっちを100%信じてしまうのです。
どれだけ大金をかけて採用サイトを作り込んでも、会社見学ですれ違った社員の目が死んでいたら、求職者はその「死んだ目」を信じます。
どれだけ社長が熱く理念を語っても、面接に同席した現場社員の死んだ魚のような表情を見れば、「あ、これが現実か」と一瞬で冷めてしまう。
採用サイトというのは、会社を実物以上に良く見せるための「化粧品」ではありません。
本来は、会社のありのままの輪郭を正しく伝えるための「鏡」であるべきなのです。
だからこそ、私は採用サイトの制作に入る前、社長へのヒアリングと同じくらい、いや、それ以上に「社員インタビュー」に時間をかけます。
社長の語る理想だけでは、本当の会社の姿は見えてこないからです。
毎日その現場で汗を流し、その会社の空気を一番吸っているのは、他でもない社員たち。
彼らの口からポロリとこぼれ落ちる生々しいエピソード。
それが社長の語る未来とガチッと重なり、一ミリのズレもなく「揃った」瞬間、初めて採用サイトは、嘘偽りのない、求職者の心を動かす本物の力を持ち始めます。
逆に言えば、そこが揃っていない会社は、どんなにデザインが洗練されたサイトを作ろうが、どれだけ広告費を投じようが、絶対に上手くいきません。
入社しても、すぐに「騙された」と去っていくだけなんですよね。(^^;
綺麗ごとの言葉で、求職者の目は眩ませない。 彼らの直感は、驚くほど、正しいのです。
カンドウコーポレーションのお客様対応は、創業以来徹底してます。
起業当時、アポ取り電話して訪問したにも関わらず、わずか5分しか時間をいいだけなかったのに、最近はクライアントが弊社に訪問してくださる。
ありがたいことに、大体が新しい仕事を携えて、です。
そんな奇跡的とも言えるありがたい訪問に対して、最大限の感謝をお伝えするために、手書きのメッセージを添えたウェルカムカードから始まって、お出しする飲み物も珈琲がお好きな方には豆から挽いた珈琲をお出しします。
ミルクを使われるお客様のために、牛乳を温めてお出しします。
初回訪問でブラック、ミルクを使用、砂糖を使用、珈琲は飲まれず紅茶がお好み・・・等はインプットしてますので、次回訪問時にはブラックの方はブラックで、紅茶の方には紅茶を、と徹底してるんです。
全員が立ち上がってのお出迎え、お見送りは当然です。
そしてこれはクライアントだけではなく、一緒に仕事をするパートナー(カンドウコーポレーションでは「ブレーンさん」とお呼びしてます)に対しても、同様のおもてなしをしています。
求職者ももちろん同様ですので、大体びっくりしていただいてます。(笑)
ガイド第3章 「採れる採用サイトをつくる設計の全体像」
FAQ
「社長と社員で会社の魅力が違うのはなぜですか?」
「なぜ社員インタビューが採用活動に役立つのですか?」
「求める人物像は経営者だけで決めても良いのですか?」
1961年生まれ。広島県広島市出身。広島修道大学中退後、リクルート、カーディーラーの採用・教育担当を経て、企業内の体質改善・採用・教育コンサルタント会社として、1991年2月有限会社オフィスCAN(現 株式会社カンドウコーポレーション)を設立。その後思い切った業態転換により、クリエイティブファームとしてのポジションを確立する。
福原 勘二のプロフィール