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AIが引用せざるを得なくなるFAQの作り方|広島の採用ホームページ制作会社が実践するLLMO戦略

先日、「AIに引用されるFAQの書き方を教えてください」とアドバイスを求められました。
FAQがAIに引用されるということをちゃんとお勉強されてて、「経営者もここまで来てるんだな」と少々驚きました。
まあSNSでもこの手のことは話題になってますので、当然と言えば当然なのかもしれませんね。

ChatGPTやGemini、Perplexityに自社の名前が出てきたら嬉しいですし、ホームページを作る側としても気になるテーマです。

ただ、私は少し違う見方をしています。
AIに引用されるFAQを書こうとすると、たいてい失敗します。
なぜなら、多くの人が「AIに評価されること」を目的にしてしまうからです。

実はAIが引用したくなるFAQには共通点があります。それは「AIのために書かれていない」ということです。

先日、Ahrefsが発表したAI引用ランキングを見ていて興味深い変化がありました。
以前は上位にいたGoogleやAmazon、Instagramなどがランク外となり、その代わりにnoteや知恵袋、Redditといった「人の経験や体験談」が集まる場所が存在感を増していました。

AIが「Google検索」を引用しなくなった日|広島のホームページ制作会社が解説するこれからのAI対策(AEO)

私はこの結果を見て、「なるほどな」と思いました。
AIは正解を探しているのではないのです。AIは、「人がなぜそう考えたのか(プロセス)」を探していると思うんです。

例えば、こんなFAQがあります。

Q. 納期は何日ですか?
A. 通常3営業日です。

間違ってはいません。 でも、この綺麗でそっけない回答だけなら、今のAIはウェブを探しに行かなくても自分の頭の中でいくらでも作れます。
当然、自社サイトがわざわざ引用されることはありません。

では、こちらはどうでしょう。

Q. 納期は通常3営業日とのことですが、なぜ3営業日なのですか?
A. 以前は短納期を売りにしていました。しかし、急ぎの案件が重なると確認不足によるミスが発生することがありました。そこで現在は社内で二重チェックの工程を設け、その品質を維持するために「3営業日」を基準にしています。

こちらは、その会社で実際に起きたことです。失敗があり、改善があり、現在のルールがある。
AIはこういう情報を猛烈に欲しがります。なぜなら、どこかの教科書から拾ってきた一般論ではない、「そこにしかない一次情報」だからです。

この目まぐるしいAI時代の変化を前にして、私は強い既視感を覚えています。
かつて、私が主宰していた「Webあきんど養成ジム」で、ホームページ改善の相談を受けた時のことです。

ある受講生が、「お客様から同じ質問ばかりされる」と悩んでいました。
そこで私は、「その質問を全部ホームページに書き出してみたらどうですか」とお伝えしました。
SEOの話ではありません。ましてや、当時は影も形もなかったAI対策(AEO)の話でもありません。
単純に、お客様が不安に思っていることを先回りして、誠実に説明してみたらどうかという提案でした。

その方は本当に真面目に取り組まれました。価格のこと。納期のこと。過去の失敗事例のこと。他社との違いのこと。お客様から何度も聞かれる泥臭い疑問を、一つひとつ丁寧に書いていったのです。
今みたいにFAQのA(回答)の文字量は・・・なんてことはなく、一つの質問に対して真摯に向き合われました。

すると結果的に、そのページは当時のGoogle検索で圧倒的に強くなりました。
当時はまだAI検索などありませんでしたが、今振り返ると理由はよく分かります。システムを騙すテクニックではなく、お客様の不安に真剣に向き合ったページだったからです。

そして、この「王道のコンテンツが検索に強い」という事実は、現代のAI時代において恐ろしいほどの意味を持ちます。

Ahrefsの別の調査データによると、AIが回答の中で提示する引用リンクの、実になんと76%が「従来のGoogle検索でトップ10に入っているページ」から引っ張られてきていることが分かっています。
Googleは終わったのではなく、AIを裏から支える「最強の黒子(インフラ)」になっただけなのです。

AI による概要の引用の 76% は、検索上位 10 ページから

つまり当時のあきんどジムの受講生のように、目の前のお客様のために作ったFAQは、まず最強の黒子であるGoogleに「本物」だと認められて検索トップ10に残る。
だからこそ、その検索結果をカンニングペーパーとして使っているAIにも、最終的に「体温のある情報」として引用せざるを得なくなる。時代は巡っても、勝つための方程式は全く同じなのです。

今、巷では「AIを使ってホームページのFAQを自動生成しよう」という本末転倒なノウハウが出回っています。
しかし、AIが書いた魂のないFAQは、AI自身に真っ先にスルーされ、淘汰されると思います。

結局のところ、AIも人間も探しているものはあまり変わりません。
知りたいのはスペックではなく理由です。
価格ではなく考え方です。
結果ではなく背景です。

だから私はFAQを書く時に、「AIにどう見られるか」は考えません。考えるのは一つだけです。
目の前のお客様が、今まさに抱えている不安に答えられているか、です。

その質問に誠実に向き合ったFAQは人にも読まれます。
検索エンジンにも評価されます。
そして結果として、AIにも引用されるのです。

FAQはAIへのプレゼン資料ではありません。
目の前の一人のお客様への手紙です。昔はラブレターって言ってた頃もありましたっけ。(笑)
そのラブレターの積み重ねが相手の心を絆していく(ほだしていく)ように、AI時代のホームページを一番強くしていくのだと思います。

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カンドウコーポレーション「よくある質問」FAQ

EDITOR 福原 勘二 代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者) エグゼクティブ・ビジネスデザイナー 兼ストラテジックパートナー

1961年生まれ。広島県広島市出身。広島修道大学中退後、リクルート、カーディーラーの採用・教育担当を経て、企業内の体質改善・採用・教育コンサルタント会社として、1991年2月有限会社オフィスCAN(現 株式会社カンドウコーポレーション)を設立。その後思い切った業態転換により、クリエイティブファームとしてのポジションを確立する。

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