「いい人材」とは誰のことなのか?
「いい人材が欲しい」
採用の現場では当たり前のように使われる言葉です。
でも、この言葉の中身を掘り下げていくと、意外と曖昧なまま使われていることに気づきます。
スキルが高い人。
経験が豊富な人。
主体性がある人。
どれも間違いではありません。
ただそれは「抽象的な理想像」であって、自社にとっての定義にはなっていません。
ここが曖昧なまま採用を進めると、何が起きるか。
面接官によって評価基準がバラバラになります。
ある人は「この人はいい」と言い、別の人は「うちには合わない」と言う。
判断の軸が揃っていないからです。
さらに厄介なのは、仮に採用できたとしても、その人が活躍するとは限らないということです。
なぜなら、「いい人材」の定義が会社の中で共有されていないからです。
ではいい人材とは何か。
私は、「その会社で力を発揮できる人」だと考えています。
もう少し踏み込むと、「会社の価値観や判断基準とズレが少ない人」です。
仕事は日々の判断の積み重ねです。
どの優先順位で動くのか。
どこにこだわるのか。
どこで妥協するのか。
この判断が会社とズレていると、どれだけ能力が高くても噛み合いません。
逆にこの判断軸が揃っている人は、迷いが少なく、結果として成果も出やすくなります。
ここでよくある勘違いがあります。
それは、「スキルが高い=いい人材」という思い込みです。
確かに、スキルは重要です。ただ、それはあくまで「発揮されて初めて価値になるもの」です。
環境が合っていなければ、そのスキルは眠ったままになります。
だからこそ採用で最初にやるべきことは、「いい人材を探すこと」ではありません。
「自社にとってのいい人材を定義すること」です。
どんな価値観を持っている人なのか。
どんな仕事の進め方をする人なのか。
どんな環境で力を発揮する人なのか。
ここが言語化されて初めて、採用は精度を持ちます。
そしてもう一つ大事なのは、その人にとっても「いい会社」であるかどうかです。
会社にとって都合がいいだけの人材は、長くは続きません。
本人にとって納得できる環境であること。
ここが揃って初めていい採用になります。
いい人材とは、会社と人、双方にとって「いい状態」が成立している人のことです。
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EDITOR
- 代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)
- エグゼクティブ・ビジネスデザイナー
- 兼ストラテジックパートナー
1961年生まれ。広島県広島市出身。広島修道大学中退後、リクルート、カーディーラーの採用・教育担当を経て、企業内の体質改善・採用・教育コンサルタント会社として、1991年2月有限会社オフィスCAN(現 株式会社カンドウコーポレーション)を設立。その後思い切った業態転換により、クリエイティブファームとしてのポジションを確立する。