2026年4月18日(土)12:47 「辞めない採用」はつくれるのか?
「できるだけ長く働いてほしい」・・・採用に関わる人間であれば誰もが一度はそう考えます。
採用担当も経営者もそこは一致しているハズです。
でも現実はどうでしょうか。
時間もコストもかけて採用した人材が、数ヶ月、あるいは1年も経たずにに離れていく。
理由は様々です。
「思っていた仕事と違った」
「会社の雰囲気が合わなかった」
「成長できる実感が持てなかった」
どれも、よく聞く話です。これって本当に「仕方ないこと」でしょうか?
退職代行サービスが人気あるというニュースは毎年GW後に話題になっていましたが、近年はGW前どころか入社日に、とか、研修初日に、というニュースになっているくらいですしね。(^^;
退職理由は、入社後に生まれるものだと思われがちです。でも実際には、その多くは入社前にすでに存在しています。
「仕事内容の認識のズレ」「会社文化への理解不足」「(お互いの)期待値の不一致」
これらはすべて、「入ってみないと分からなかった」ではなく、「事前にすり合わせができていなかっただけ」ではないでしょうか。
だから何?
採用とは、「見抜く」だけでは不十分だということです。
前回の記事では、「だから何?」を使って表面的な言葉の奥にある本質を見にいく話をしました。
それは言い換えれば「見抜く力」です。でも、それだけでは足りません。
必要なのは、もう一つ。「設計する力」です。
「どんな人に来てほしいのか?」
「どんな現実を見せるのか?」
「どこまで正直に伝えるのか」
これらを意図的に設計しない限り、採用は運に左右され続けます。
採用の場では、どうしてもお互いが良く見せようとします。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。ただ、それが「現実以上」になった瞬間にズレが生まれます。そしてそのズレは、入社後に必ず顕在化します。
だから何?
「辞めない採用」を目指すのであれば、「魅せる」よりも「揃える」ことが重要になります。
私たちは、面接で良いことばかりは言いません。
「この仕事の大変なところ」
「うまくいかない瞬間」
「求められるレベル感」
これらも、あえて伝えます。入社後のギャップをなくすためです。
入社前に「ちょっと厳しいかもしれない」と感じた人は、無理に来なくていい。
逆に、それでも「やりたい」と思った人は、簡単には折れません。
採用は、"いい人"を取ることではありません。会社の文化や価値観に「合う人」と出会うことです。
スキルが高くても、価値観が合わなければ続きません。逆に、経験が浅くても、フィットすれば伸びます。
だから何?
採用基準は、「優秀かどうか」ではなく「自社で活躍できるかどうか」であるべきだと思っています。
もう何度もここで書いていますが、私たちは採用の最終判断をメンバー全員で行います。これは「民主的だから」ではありません。
現場が一番、現実を知っているからです。一緒に働く人間が「この人と働きたい」と思えるかどうか。
ここを無視して決めた採用は、どこかで歪みが出ます。
そしてもう一つ大きなプラス項目があります。
それは求職者自身が内定が決まった際、「選ばれた」「みんなに選んでもらった」と感じてもらえる点です。
それは入社後のモチベーションの維持にも繋がります。
また、面接では期待値を上げすぎません。むしろ、意図して下げることもあります。
だから何?
入社後に「思っていたより良かった」と感じてもらうためです。逆は長く続きません。
採用のゴールを「入社」に置くと、どうしても短期的な判断になります。
でも本質はそこではありません。採用のゴールは「入社後に活躍し、いい会社に入社した!と心から思ってくれて、長く働き続けてくれること」です。
「辞めない採用」は作れるのか。
答えは、作れます!です。
ただしそれは、「いい人を見つけること」ではなく、「ズレをなくすこと」の積み重ねです。
その精度をどこまで高められるか。採用は、その会社の「本気度」が最も表れる領域かもしれません。
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