2026年4月13日(月)12:31 「だから何?」で見抜く、採用で失敗する会社・しない会社
求職者が面接に臨む際、いつも似たような言葉が並びます。
「コミュニケーション能力があります」
「主体的に動けます」
「企画力があります」
どれも間違ってはいません。むしろ大切な要素です。
ただ、その言葉を聞くたびに、私の頭の中には一つの問いが浮かぶんです。
「だから何?」
私の思考は「だから何?」と「それって嬉しい?」「誰が嬉しい?「どのくらい嬉しい?」と、「だから何?」と「嬉しい?」でできてます。(笑)
この「だから何?」は魔法の質問とさえ思っているくらいです。日々の決断もほぼこの思考でできていると言っても過言ではないくらい。
面接という場は、ある意味「準備された会話」です。
応募者は、事前に対策をします。企業も聞くべき質問を用意しています。
表面的な言葉は整うかもしれません。
でも、その整った言葉の奥にあるものまでは、整えきれないものです。
そこにこそ、その人の「本質」が出ます。
例えば、「コミュニケーション能力があります」と言われたとします。
ここで終わると、それはただの印象であり自分で言ってるだけ。
だから何?
「誰と、どんな関係性の中で」
「どんな課題に向き合い」
「どんな行動を取り」
「結果として何が変わったのか」
ここまで掘り下げて初めて、「コミュニケーション能力があります」になります。
しかもコミュニケーション能力が「ある」か「ない」かは面接官が感じることであって、結果的にどうか?です。
自分で言う言葉としては???なのです。
求職者の皆さん、自分でその言葉を言い切るのではなくて、面接官が「この人はコミュニケーション能力が高いなあ」と思ってもらうことに意味があるんです。ここ、試験に出ます。(笑)
つまり、「だから何?」は言葉を「事実」に変える問いだと思っています。
企業が知りたいのは、過去の実績そのものではありません。
その人が、別の環境でも同じように価値を出せるか。つまり、「再現性」があるかどうか?です。
「なぜ、その行動を取ったのか」「なぜ、その結果が出たのか」「その思考は、他の場面でも通用するのか」、「だから何?」を繰り返すことで、見えてくるのはこの部分です。
それは、応募者だけの話ではありません。企業側もまた、同じ問いにさらされています。
「うちは働きやすい会社です」
「若手が活躍しています」
「風通しの良い職場です」
だから何?
「なぜ、それが実現できているのか?」
「どんな仕組みや文化があるのか?」
「それは、どんな人にとって価値になるのか?」
ここを語れない会社は、選ばれません。
なぜなら、求職者もまた見抜こうとしているからです。
そして同様に「風通しが良い職場」かどうかは求職者が判断することであって、自分で言うことじゃないと思います。
私たちカンドウコーポレーションは、採用の最終判断を役員だけで決めないのは前述の通り。
メンバー全員で、「一緒に働きたいかどうか?」を基準に判断します。
これは、一見すると非効率です。でも、敢えてそうしています。
だから何?
入社後に「こんなはずじゃなかった」をなくすためです。現場で一緒に働くメンバーが納得していなければ長く続きません。
また、面接では「良いこと」だけを伝えることはしません。耳の痛い話もします。現場のリアルも伝えます。
これも前述の通りですが、「嘘をつかない採用」はクライアントへの提案ではなくて、当然自社でも実践しています。
入ってからのギャップは、会社にとっても本人にとっても不幸でしかないからです。
採用は、企業が人を「選ぶ場」だと思われがちです。
でも実際には、そうではありません。
企業と個人が、「合うかどうか」を確認する場です。どちらか一方だけが無理をしても、長くは続きません。
だからこそ必要なのが、
「だから何?」という問いです。
言葉の奥にあるものを見つけに行く。本質に近づこうとする。その積み重ねが、ミスマッチを減らし、結果としてお互いが「良い採用」に繋がっていくと信じています。
採用は、技術ではないと思うんです。必要なのは「問いの質」です。
その問いが深くなればなるほど、出会う人の質も変わっていきます。
「だから何?」
このシンプルな問いが、採用の精度を大きく変えることがあります。