社員インタビューで聞くべきなのは、会社の魅力ではない|広島の採用ホームページ制作会社が明かす本音の引き出し方
採用についてのコラムは一体何本書いたんでしょうね。
次から次へと言葉が溢れ出てきて、止まらなくなってしまいました。(^^;
やっぱり採用の仕事が好きなんだなあって思う瞬間でもあります。
数えたら採用コラムだけで40本書いてました。よくぞ次から次へと言葉や思いが溢れてきたものです。
リクルート、カーディーラー時代、そして起業・・・とずっと採用畑を歩んできましたので、当然言えば当然なのですが。
私はコピーライターでもあるので、私が一番大切にしているインタビューについて今回は書きます。
採用サイトを制作する際、必ずと言っていいほど行っている社員インタビューです。
いえ、社員インタビューなしに採用サイトを作ったことはありません。
企業の採用担当者や社長からよく聞かれる質問があります。
「社員には、うちの会社の魅力を熱く語ってもらえばいいですか?」って。
もちろん、それも間違いではありません。 ただ、私たちがインタビューの現場で本当に引き出したいのは、そうした「教科書通りの魅力」そのものではないんです。
むしろ、最初からストレートに「会社の魅力を教えてください」と質問すると、ありきたりな言葉しか返ってこないケースがほとんどです。
なぜなら、社員にとっての会社の魅力は、あまりにも当たり前の「日常」になってしまっているから。
毎日その場所で働いている人ほど、自分の会社の本当の良さには気づけないものです。社長から見れば特別な強みに見えることも、現場の社員にとっては「え?普通ですけど」となってしまう。
でも、裏を返せば、社員が何気なく口にした「生々しい一言」の中にこそ、その会社らしさが100%宿っていたりします。
たとえば、こんな話です。
・入社したばかりの、まだ右も左も分からなかった頃に本気で困ったこと。
・ミスをしてパニックになっていたとき、先輩がそっとフォローしてくれた場面。
・初めて一人で仕事を任された日の、あの手が震えるような緊張感。
・大失敗をやらかしたとき、上司が激怒する代わりに放った一言。
・「もう辞めてやる!」と本気で思った瞬間と、それでも今日まで残ってきた理由。
こうした泥臭いエピソードの中にこそ、採用サイトで本当に伝えるべき「お宝のような情報」が隠れています。
求職者が画面の向こうで本当に知りたいのは、綺麗に整えられた会社案内ではありません。
「もし自分がこの会社で働いたら、一体どうなるのか?」
「未経験の私でも、見捨てられずにやっていけるだろうか?」
「人間関係の本当のところはどうなんだろう?」
「きついことは何か、そしてそれを乗り越えるだけの価値がこの会社にはあるのか?」
彼ら求職者は、それを必死に探しています。
だから、社員インタビューでは、最初からきれいにまとまった満点の手応えを求めない方がいいと思ってます。
むしろ、相手が少し言葉に詰まって、過去の記憶を思い起こすようにポツリポツリと話し出すような質問の方が、その人自身の生きた言葉が出てきます。
「入社前に想像していたことと、実際のギャップは何でしたか?」「最初に『うわ、しんどいな』と思ったのは、どんなときですか?」「正直、うちの会社に向いていないのはどんな人だと思いますか?」「この仕事、面白いじゃん!って思えたのはいつ頃でした?」
こうした角度から切り込んでいくと、表面的なお飾りではない、仕事の「リアル」がポロポロと見えてきます。そして、そのリアルこそが、採用サイトには絶対に不可欠なのです。
良いことばかりが並んでいる採用サイトは、一見すると華やかです。しかし今の求職者は目が肥えています。
あまりに完璧すぎると、かえって「本当のところはどうなん?」「何か隠しとるんじゃないか?」と不安になってしまうんです。
社員インタビューの本当の価値は、ここにあります。
社長が語る「会社の未来や理念」と、社員が語る「現場の日常」。 これは、どちらが正しいという話ではありません。社長には社長にしか見えない壮大な景色があり、社員には社員にしか分からない等身大の景色がある。
採用サイトで大切なのは、その両方の景色を曇りなき眼で、きちんと求職者に見せてあげることです。
社長が熱く語る理念。 社員がポロリと漏らす日常。 仕事のやりがいと、セットであるはずの泥臭い大変さ。 この会社だからこそ輝ける人と、どうしても合わない人。
これらがすべてテーブルの上に揃ったとき、採用サイトは単なる「求人票の清書」ではなくなります。求職者が人生を賭けるに値するかどうかを、自分の頭で判断できる「一級の材料」になるのです。
本人が魅力だなんて1ミリも思っていない日常の話の中に、実は他社には真似できない一番の魅力が眠っている。
私たちは、社員インタビューをそういうものだと信じています。
だからこそ、デザインの前に社員の方々の生の声を聞く時間は、何よりも尊く、削ってはならないプロセスです。
社長一人では見えない会社の本当の価値がある。
求人票の条件だけでは絶対に伝わらない、働くことの意味がある。
そして、オフィスの写真だけでは分からない、そこを流れる空気感がある。
それを丁寧にすくい上げ、言葉にし、必要とする人に届く形にしていくこと。 それこそが、採用サイト制作における社員インタビューの、一番大切な役割なのだと思っています。
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FAQ
「なぜ社員インタビューが採用活動に役立つのですか?」
「なぜカンドウコーポレーションは取材を重視するのですか?」
「なぜカンドウコーポレーションは「言語化」を重視するのですか?」
1961年生まれ。広島県広島市出身。広島修道大学中退後、リクルート、カーディーラーの採用・教育担当を経て、企業内の体質改善・採用・教育コンサルタント会社として、1991年2月有限会社オフィスCAN(現 株式会社カンドウコーポレーション)を設立。その後思い切った業態転換により、クリエイティブファームとしてのポジションを確立する。
福原 勘二のプロフィール