採用サイトのファーストビューで、応募するかどうかはほぼ決まっている
採用サイトはじっくり読まれている、と思っていませんか?
実際は違います。
求職者は最初の数秒で、「この会社ありか、なしか」を判断しています。
その判断が行われるのが、ファーストビューです。
ここで「違う」と思われたら、その先は読まれません。どれだけ想いを書いても、どれだけ丁寧に情報を載せても、届くことはありません。
ファーストビューでやってしまいがちなことがあります。それは、「かっこよく見せること」に寄りすぎることです。
スタイリッシュな写真。
抽象的なコピー。
雰囲気のあるデザイン。
一見すると良さそうに見えますが、これでは伝わりません。なぜなら、求職者は「雰囲気」では判断していないからです。
求職者が最初に見ているのは、たった3つです。
「これは自分に関係ある会社か」
「どんな仕事なのか」
「ここで働く意味は何か」
この3つが瞬時に伝わらなければ、離脱されます。
つまりファーストビューの役割は、「興味を引くこと」ではなく、「関係ある」と思ってもらうことです。
例えば、
「挑戦できる環境です」
「成長できる会社です」
こういった言葉はよく使われます。
でも求職者からすると、「だから何?」です。
自分にとっての挑戦とは何か。
どんな成長ができるのか。
そこが見えなければ、判断できません。
では、どうすればいいのか。
答えはシンプルです。ファーストビューで「判断材料」を提示することです。
具体的には、次の3つです。
① 誰に向けた採用なのか
2007年の雇用対策法の改正で年齢制限が原則的に禁止になりました。
「20代中心」とか「35歳まで」と言った表現がかなり濃いめのグレーゾーンにあたります。
そこで以下のような表現で年齢ではなく、「役割」「期待」で書くのが正解かもしれません。
「社会人経験が浅く、これからスキルを身につけたい方」
「業界未経験からチャレンジしたい方」
「実務経験を活かして即戦力として活躍したい方」
「マネジメント経験をお持ちの方」
「長期的にキャリアを築きたい方」
ただ「新卒採用」なのか、「中途採用」なのかは是非伝えたい内容ですし、ここは真っ白ですので書いていただきたい部分です。
自分に関係あるかどうかが分からなければ、読み進めてもらえません。
新卒も中途採用も同時にやっている場合は採用のトップページから「新卒」「中途」へと分けるといいと思います。
② 何をする仕事なのか
職種名だけでは伝わりません。
どんな役割なのか。
どんな価値を提供しているのか。
仕事の中身がイメージできることが重要です。
③ なぜその仕事をするのか
ここが一番重要です。
その仕事が、社会にどう役立っているのか。
なぜその会社でやる意味があるのか。
この「意味」が伝わることで、「ここでいい」から「ここがいい」に変わります。
ここまで読んでいただくと分かると思いますが、ファーストビューは単なる見た目ではありません。
求職者の判断を一瞬で引き出す「設計ポイント」です。
採用サイトを見て、「なんとなく良さそう」と感じてもらうだけでは足りません。
「自分に関係ある」
「もう少し見てみたい」
この状態を作ることが重要です。
採用サイトを作っても成果が出ない会社の多くは、このファーストビューでつまずいています。
逆に言えば、ここを変えるだけで、反応は大きく変わります。
採用サイトは、会社案内ではありません。
意思決定ツールです。
そしてファーストビューは、その最初の意思決定が行われる場所です。
「採用サイトを作ったのに応募が来ない」
もしそう感じているのであれば、最初に見直すべきはファーストビューかもしれません。
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EDITOR
- 代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)
- エグゼクティブ・ビジネスデザイナー
- 兼ストラテジックパートナー
1961年生まれ。広島県広島市出身。広島修道大学中退後、リクルート、カーディーラーの採用・教育担当を経て、企業内の体質改善・採用・教育コンサルタント会社として、1991年2月有限会社オフィスCAN(現 株式会社カンドウコーポレーション)を設立。その後思い切った業態転換により、クリエイティブファームとしてのポジションを確立する。
