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広島の中小企業が採用サイトに投資すべき3つの理由

ある中小企業の経営者からこんな話を聞きました。

「採用媒体に毎年100万円以上かけているのに、入社してすぐ辞めてしまう」。

聞けば聞くほど、問題は媒体の種類や予算ではありませんでした。会社のことが、求職者にちゃんと伝わっていないのです。

とあるメーカーの採用サイトを手がけました。

制作にあたり、全部署の社員さんにインタビューと撮影にご協力いただきました。製造・営業・総務・技術、部署を問わず現場から声を集め、写真を撮りました。

そのプロセスで、予想していなかったことが起きました。

撮影やインタビューに参加したスタッフたちが「うちの会社ってこういう会社なんだ」と改めて実感し、採用活動に主体的に関わるようになっていったのです。

採用サイトを作ることで、採用が「別の誰かの仕事」から「会社全体の仕事」、そしてそれぞれが「自分事化」へと変換した瞬間でした。

この経験から確信した中小企業が採用サイトに投資すべき理由は3つあります。

理由① 採用サイトの制作プロセスが、社内の採用文化をつくる

採用サイトを作る過程で、会社は「自分たちの言葉」を探すことになります。

「なぜここで働くのか」「この会社の強みは何か」「どんな人に来てほしいか」。

これらの問いに向き合うとき、多くの会社が「実は言語化できていなかった」ことに気づきます。

前述のメーカーでは、全部署が撮影・インタビューに参加したことで、社員一人ひとりが採用活動を自分事として捉えるようになりました。そして完成した採用サイトに「自分が載っている」という当事者意識が、全社での採用活動につながりました。

採用サイトは完成品ではなく、会社が「ここで働く意味」を言語化した宣言です。そのプロセス自体が、採用への意識を社内に根づかせます。

理由② ミスマッチ入社が減り、定着率が上がる

採用媒体の求人票は、どうしても条件の比較になりやすいものです。給与・休日・勤務地・・・。

でも、人が仕事を選ぶとき、本当に判断しているのはそこだけではありません。「この会社の空気が合うかどうか」です。

採用サイトは、その「空気」を伝えられる唯一のメディアです。社員の表情、言葉のトーン、どんな人が働いているか。それを丁寧に伝えることで、文化的にフィットする人が応募してくるようになります。

採用コストで本当に怖いのは「採用後の早期離職」です。入社3ヶ月で辞められると、採用にかけたコストがまるごと消えます。採用サイトへの投資は、この見えにくい損失を削ります。

理由③ 長期的に、採用媒体への依存から抜け出せる

リクナビやマイナビに代表される採用媒体への掲載は即効性があります。でも、掲載をやめたら終わりです。

採用サイトは、育てれば育てるほど資産になります。「広島 ○○ 採用」で検索したときに自社サイトが出てくるようになれば、媒体費をかけずに応募が来る構造ができあがります。

AIによる検索が普及するにつれ、この傾向はさらに強まります。ChatGPTやGeminiなどのAIは「この会社はどんな会社か」を判断するとき、その会社のサイトを直接参照するからです。採用サイトの充実は、AI時代の採用における競争力に直結します。

採用サイトは、媒体に「お金を払い続ける構造」から抜け出すための、長期的な投資です。

まとめ

採用サイトに投資すべき3つの理由を整理します。

  1. 制作のプロセスが社内の採用文化をつくる
  2. ミスマッチ入社を減らし、定着率を上げる
  3. 長期的に採用媒体への依存を下げる

「採用サイトを作ったのに応募が来ない」という相談も受けます。たいていの場合、問題は「誰がどんな思いでその会社を作ったか」が伝わっていないことにあります。

採用サイトは作ることがゴールではありません。「なぜここで働くのか」を言語化し、それを本気で伝えようとする姿勢があって初めて機能します。

冒頭のメーカーの話に戻ると、採用サイトが完成した後、同社では全社を挙げた採用活動が動き始めました。サイトが「完成品」ではなく、会社の「宣言」になったからだと思っています。

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EDITOR

福原 勘二
  • 代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)
  • エグゼクティブ・ビジネスデザイナー
  • 兼ストラテジックパートナー

1961年生まれ。広島県広島市出身。広島修道大学中退後、リクルート、カーディーラーの採用・教育担当を経て、企業内の体質改善・採用・教育コンサルタント会社として、1991年2月有限会社オフィスCAN(現 株式会社カンドウコーポレーション)を設立。その後思い切った業態転換により、クリエイティブファームとしてのポジションを確立する。

福原 勘二のプロフィール

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