お問い合わせ

広島の中小企業のための

採用サイト完全ガイド
第2章

採用サイトで成果が出ない6つの典型パターン

公開

社屋の写真と文章ばかりのサイトを見て、働く様子が思い浮かばない求職者のイラスト
会社案内をそのまま載せても、求職者の「働くとどうなるのか」には答えられない

多くの中小企業が陥る6つの失敗パターンを、自社チェックリスト付きで整理します。会社案内化、曖昧な人物像、きれいごとの社員の声、凡庸な写真、弱い応募導線、公開後の放置を取り上げます。

  • 成果が出ない採用サイトの多くは、求人媒体の募集要項をそのまま写したり、会社が言いたいことを並べたりするだけで、求職者が知りたい「この会社で働くとどうなるのか」に答えていない。
  • 求める人物像、社員の声、会社紹介の言葉、写真が、どの会社にも当てはまる内容だと、求職者には響かない。採用サイトの言葉と写真は、自社にしかない具体的なものにする。
  • 応募の入口が「お問い合わせ」だけだと、まだ検討段階の求職者はそこで離れる。気になったその時点から、3クリック以内で応募を完了できる構造にする。
  • 公開したあと更新が止まると、古い社員数や採用情報を見た求職者は「この会社、大丈夫か?」と不安になる。

募集要項のコピーや「会社案内」になっている

最も多いのは、リクナビ・マイナビ・Indeed・ハローワークに載せている募集要項の文章を、そのまま採用サイトにコピーしているケースです。

求人媒体の文章は、条件で絞り込んで比較されることを前提に書かれています。給与・休日・勤務地・必要スキルといった条件を箇条書きで短く並べる形式で、会社の魅力を語るつくりにはなっていません。

求人媒体で気になった求職者は、自社サイトで「もっと深い情報」を求めにきます。それなのに媒体と同じ文章しか載っていなければ、求職者は「これ以上知る価値がない」と判断して離脱します。

媒体と自社サイトは、役割がまったく違います。

また、「会社概要・事業内容・社長メッセージ」と会社が言いたいことを並べただけで、採用サイトとしているケースもあります。これは求職者の目線ではありません。求職者が知りたいのは「この会社で働くとどうなるのか」です。ここが抜けていると、どれだけきれいに作っても響きません。

「求める人物像」が曖昧

「やる気のある方」「成長意欲のある方」では、誰にも響きません。全員が「自分は当てはまる」と思うからです。

同じ印のついた求人カードに向けて拡声器で呼びかけるが、求職者がみな素通りしていくイラスト
どの会社も同じ言葉で呼びかけるので、求職者は足を止めない

求める人物像は、絞り込む必要があります。

どんな価値観の人か、どんな経験をしてきた人か、どんなタイプは合わないのかまで書くと、求職者に届く言葉になります。

社員の声がきれいごとに聞こえる

社員インタビューは、失敗しやすいコンテンツです。「やりがいがあります」「雰囲気が良いです」「成長できます」は、どの会社でも見かける内容です。

問題は、嘘かどうかではなく、リアルかどうかです。求職者は敏感で、きれいに整えた言葉ほど信用しません。大変だったこと、入社前とのギャップ、なぜ続けているのか。そうした話のほうが、ずっと信頼されます。

撮影用の背景の前で笑顔の仮面を掲げる社員と、その裏に隠れた普段の仕事場のイラスト
整えられた言葉ほど届かない。求職者が信頼するのは、脚色のない「働くリアル」

社員の声だけでなく、会社紹介の言葉でも同じことが起きています。抽象的な表現を並べるのも、失敗の典型です。

「アットホームな職場です」

「風通しの良い社風です」

「やりがいのある仕事です」

「若手も活躍しています」

これらの言葉、見覚えがありませんか?広島県内の中小企業の採用サイトを並べてみると、驚くほど同じフレーズが使われています。どれも、情報量はゼロです。

「アットホーム」と言われても、求職者には何も伝わりません。どんなふうにアットホームなのか、誰と誰がどんな関係なのか、アットホームでない会社と何が違うのか。そこまで描いて初めて、言葉に中身が伴います。

そもそも、アットホームかどうか、風通しが良いかどうかは、求職者が判断することです。会社が自分で言えば言うほど、求職者は興ざめします。そして頭の中では「またか…」と呆れながら、笑顔で「そうなんですね」と相づちを打っています。

採用の文章は、具体的に書く。これが鉄則です。

写真が会議室・スーツ・笑顔の3点セット

会議室で撮った集合写真、スーツ姿の証明写真のようなカット、カメラ目線のつくった笑顔。この「3点セット」だけで構成した採用サイトは、どの会社でも撮れる写真だけでできています。

求職者が見たいのは、現場の空気や仕事中の表情、実際に動いている様子といった「働いている瞬間」です。それが伝わらないと、求職者は入社後の自分を想像できません。写真は飾りではなく、「働くリアル」を伝える情報そのものです。

応募導線が「お問い合わせフォーム」だけ

意外と多いのが、採用ページの最後に「お問い合わせはこちら」とだけ置いているケースです。求職者はまだ検討段階なので、いきなり問い合わせるのはハードルが高すぎます。

問い合わせより手前に、次のような段階を用意する必要があります。

  • エントリーフォーム
  • カジュアル面談
  • LINE応募

「応募ボタンがどこにあるかわからない」

「応募フォームの入力項目が20以上ある」

「まずはお問い合わせくださいと書かれていて、お問い合わせフォームに飛ばされる」

このような採用サイトも、いまだに多く目にします。求職者は、興味を持ってから応募するまでに、迷いやためらい、面倒くささを少しでも感じると離脱します。

採用サイトの導線設計の原則は、気になったその時点から、3クリック以内で応募を完了できる構造にすることです。

これは採用サイトに限った話ではありません。私たちが手がけるBtoBサイトでも、フォームを見直しただけでCVRが上がった事例もあります。CVRは、サイトを訪れた人のうち、問い合わせなどの完了まで進んだ人の割合です。EFO(入力フォーム最適化)は、採用サイトでも同じ効果が見込めます。

公開後に放置されて情報が古い

公開したあと更新が止まった採用サイトは、求職者を不安にさせます。社員数が何年も変わっていない、ブログが止まっている、採用情報が古い。これだけで「この会社、大丈夫か?」と思われます。

更新されていること自体が「この会社は動いている」という証明になります。

採用サイトチェックリスト:当てはまる項目から見直してください。

  • 求人媒体の募集要項をそのまま載せている。または会社概要や事業内容ばかりで、「働くとどうなるか」が書かれていない
  • 求める人物像が「やる気のある方」のように、誰にでも当てはまる言葉で書かれている
  • 社員の声や会社紹介が「やりがいがあります」「アットホームな職場です」のような言葉で終わっている
  • 写真が会議室の集合写真、スーツ姿、カメラ目線の笑顔ばかりで、働いている場面がない
  • 応募の入口が問い合わせフォームだけで、気になってから3クリック以内に応募できない
  • 社員数や採用情報が古いまま、ブログやお知らせの更新が止まっている

次は、成果の出る採用サイトをどう設計するか、その全体像についてお話しします。

第3章「採れる採用サイト」をつくる設計の全体像

第2章に関連するよくある質問

採用サイトとコーポレートサイトは別に作った方が良いですか?

採用に本気で取り組むなら、最低でも採用専用ページを独立して設けることを推奨します。ただし、すべての会社に独立サイトが必要なわけではありません。

コーポレートサイト内に採用情報を混在させた場合、求職者が必要な情報にたどり着きにくくなります。
また「会社の顔」であるコーポレートサイトと「求職者へのメッセージ」である採用情報は、読者・目的・トーンが異なるため、一つのサイトに詰め込むと両方が中途半端になりがちです。

独立サイトを作るべきケース
年間採用数が3名以上・新卒採用を行う・採用ブランディングに力を入れたい・求職者に会社の魅力を深く伝えたい
コーポレートサイト内で十分なケース
採用が補完的・年1〜2名の少数採用・コスト制約がある・採用チャネルが求人媒体中心
統合する場合でも必須のこと
採用情報はトップメニューから1クリック・求職者目線のコンテンツ設計・コーポレートと採用でトーンを切り替える

「とりあえず採用ページを作った」という状態が一番もったいないと感じています。求職者は応募前に必ずサイトを確認します。

そのとき「自分に合う会社かどうか」を判断できる情報があるかどうかが応募率を左右します。
独立サイトか否かよりも「求職者が判断できる情報があるか」が先決です。

この考え方を前提に、広島の採用市場や成功事例をまとめています。↓

採用サイトのリニューアルにかかる期間はどのくらいですか?

しっかり成果を出す形でのリニューアルは、最低3ヶ月・標準的には4〜6ヶ月が目安です(規模により短縮も可能)。採用時期から逆算してスケジュールを組むことが最重要です。

採用サイトのリニューアルには複数のフェーズが必要で、思ったより時間がかかります。
特に「社員インタビュー取材」「写真撮影」は日程調整に時間を要することが多く、これがボトルネックになりがちです。

ヒアリング・要件定義
2〜4週間(採用課題・ターゲット・強みの言語化)
ペルソナ・採用コンセプト設計
2〜3週間
サイト構造・コンテンツ設計
2〜3週間
取材・原稿執筆
1〜2ヶ月(社員インタビュー・代表メッセージ。日程調整で延びやすい)
デザイン制作・実装
それぞれ1〜2ヶ月
検証・公開準備
2〜3週間

これらは一部並行して進むため、合計は単純な足し算より短くなります。
それでも、しっかり成果を出す形で作るなら4〜6ヶ月が現実的な目安です。

新卒採用を視野に入れる場合は特に逆算が重要です。会社説明会やエントリーが解禁される広報開始は卒業前年の3月1日、本選考の解禁は同年6月1日です。

採用サイトを広報解禁に間に合わせるには、制作に4〜6ヶ月かかることを踏まえ、その半年〜それ以上前から着手しておくのが安全です。
インターンシップ経由での早期接触を狙う場合は、さらに前倒しが必要になります。

「採用に困ってから作り始める」のでは間に合わないことが多い理由がここにあります。
急ぎの場合はカンドウコーポレーションまでご相談ください。

この考え方を前提に、広島の採用市場や成功事例をまとめています。↓

082-509-3322 9:30 - 18:30

まず、「誰が嬉しいのか?」を
一緒に考えることから始めます。

表面的な症状ではなく、その奥にある構造から一緒に考えます。
Web・デザイン・言語化・伴走。手段はその後についてきます。

まずは相談してみる