2006年9月 1日(金)11:46
食えない経営者
食えないって「食えないヤツだなあ」ではありません。(笑)
「食べれない」の方、「cannot」の方です。
先日、若手の起業家と話をしていましたが、大学の同級生と飲んだ時、「年収で負けてる自分が悔しくて悔しくてたまりませんでした」っていう話でした。(^^;
う~ん、まあ一つの基準が「年収」なのかもしれませんし、そういうボクも同級生に負けてたなんて当たり前でした(ん?過去形でいいのか?)もん。同級生の中には超大手企業の管理職もいる年代ですから、早々勝てません。(笑)
今なんてもっと悲惨ですよ。(笑)
起業家仲間の会に行くと笑えます。不労所得まで合わせたりなんかするとも桁が違ってきます。(笑)
業界は違いますがやっている仕事はそう違わないし、場合によったら社歴はボクの方が長かったり。
をいをい・・・って思っちゃいますけど、何を売るかでも違ってきますし、会社の規模でも違ってきます。
同業者で株式公開している会社の社長は、年収はそこそこ(株主の手前ある程度上限が決まってます)ですが、株やファンドでしっかり儲けてます。
公開時には莫大な収入を得てますしね。それが創業者利益です。
どうしても桁を変えたい場合、IPOするというのも一つの手段でしょうね。
でも株式を公開するということは、並々ならぬ苦労もあるみたいですよ。ボクが知ってるだけでも並大抵ではありませんが、知らない部分でも半端ないと思います。
そういう意味では公開した彼らは「食える経営者」ですけど、そこを目指したいならば目指すべきだと思います。上場できるビジネスモデルを寝ても覚めても考え、そこに向かって突き進んで行く。
彼らはみんなそうやって上場していきました。目の前で見てきましたけど、凄まじいくらいの努力の賜物です。そこには「たまたま運が良かった」などという偶然はありません。
ボクも起業したてこそサラリーマン時代よりは収入はあったと思います。
でもその収入はほぼ10年変わることはありませんでしたから、エリートサラリーマンに次々と抜かれていったもんです。
背負う責任や、夜も眠れないほどの悩み、胃に穴が開くほどの苦悩は、サラリーマンの比じゃないのに、彼らに勝てない年収。土日なんて殆ど休めない状況でしたからね。(^^;
一部の上場企業の経営者は別として、殆どこういう状態を経験してきてると思います。上場企業の経営者の中でも、同じような苦労をしていってるヤツも居ますしね。(^^)
でもそれが経営者です。
経営者を目指して経営者になったならば、腹を括るしかありません。
経営者には経営者じゃないと味わえない喜びや感動があります。それもステージによって違ってきますしね。それをめいっぱい味合うために、めいっぱい働くしかないってことでしょうね。
食えない時期があっても当然。「食う」ということだけに注力するならば、こっち側(経営側)に来ちゃいけません。(笑)
いつか腹一杯食うゾって夢見て、走り続けるしかないんですよね。
「大統領のように働き、王様のように遊ぶ」・・・経営者の特権かもしれません。
そこに至るまでの道程もかなり長いんですけどね。大統領のように働いたことはありますが、王様のように遊んだことはまだありません。(笑)
そもそも大統領ってそんなに仕事してるのか?という疑問は残りますけどね。(爆)