2006年10月15日(日)08:10
ステキスト
テキストで相手を殺すこともできれば、テキストで相手にエクスタシーを感じさせることもできる。
ボクは当然後者のようなテキスト遣い=「ステキスト」になりたい。戴きものの言葉ですが。
見よう見真似で始めたコピーライターも15年経ちましたが、日本人ならば誰でも書ける日本語の文章だけに、プロとアマチュアの境が分かり難いのもコピーライターだと思います。
でもここで言うテキストとはコピーライターの操るテキストではなく、普段手紙を書くように使うメールでのことであったり、自分の内なる声を吐露するブログであったり、アウトプットは本でも何でも構いません。
「それってコピーライターもそうじゃん」という声が聞こえてきそうですが、商業的なテキスト遣いではないといったニュアンスでしょうか。(^^ゞ
たった一通のメールで息を吹き返したという話(大袈裟ではなく)もあります。正にステキストですよね。
メールの指南書(そんなものあるのか?/笑)には「ビジネス文章には顔文字はあかん」と書いてありますよね。
でもボクは顔文字だらけの文章は当然NGだと思いますけど、文章を柔らかくするために使う顔文字はOKだと思っています。むしろ推奨してるっていうか。ポイントで使うと柔らかくなります。
ボクがよく使う顔文字は・・・
「先日はありがとうございました。(^^)」とか「お逢いできて嬉しかったです。(^^)」です。
「すません、メールのレスが遅くなってしまいました。(^^;」
もよく使いますね。「(^^)」と「(^^;」だけっていう説もありますが、この手の顔文字は結構使います。
後、改行を上手に入れていくと、それだけで読み易い文章になるから不思議です。
相手があってこそのメールですから、相手が読み易いように改行を入れていくことで、文章の表情が変わってくるから不思議ですよね。(^^)
ここのところコピーライターとしての出動機会が増えつつありますし、これからも目白押しです。
読み易い(読みたくなるような)文章、リズム感を感じる文章、ドラマチックな展開・・・がボクの持ち味だと思っています。まずそのためには入念なヒアリングがポイントですが、ヒアリングの話はまたどこかで触れたいと思っています。
でも本当はデザイナーに憧れているんですけどね。絵心は全くと言っていいくらいないんです。(ToT)
コメントというより、リレー・コラムみたいになっちゃいますが。。。(^^;
(相変わらず長文です、ごめんなさい!)
実際に会って話をしていれば表情、テンポ、声のトーンなどで伝わることが、テキストだとなかなか伝わりにくい ── 「無味乾燥とした文字の羅列だから難しい」 と決め込んでいる人も多いようですが、それって “先入観” だということにお気づきですか?
例えば。
上述の一文の 「決め込んでいる人も多いようです」 を 「決め付けているようです」 に入れ替えたら、随分と表情が違ってくるように感じませんか?? 後者だと何となくムカつきますよね。
テキストの一つ一つは表情を持ちませんが、単語になった途端に表情を持つのが表意文字である日本語。
「だから難しい」 のですが、「だから優しい(≠易しい)」 のだと私は思っています♪
どの漢字を選ぶか、あるいはひらがな・カタカナにしてみるか、言い回しをどうするか、といったことで文章に表情が出てきます。 また、行間やスペース、句読点などを考えることで、トーンやテンポが出てきます。
これらをまとめて 『文脈の持つ表情』 と私は言っていますが、こんな風に考えてみれば、話し手の顔の表情、話のテンポ、声のトーンは、テキストでも表現できることがわかってきますよね。(^_-)-☆
おしゃべりが上手な人と苦手な人がいるように、文章も上手な人と苦手な人がいるのは当たり前。
ただ、会話は得意なのに文章は苦手だという人もいます。
それってきっと、文章の向こう側に相手を感じて綴っていないからだろうなあ~という気がします。
メールを書くなら、メールの送信相手。
コラムを書くなら、コラムを読みに来てくれる多くの人たち。
コピーを書くなら、その言葉を届けたい不特定多数のお客様たち。
頭の中に、文章の向こう側にいる人たちを描きながら書くことができるようになれば、誰もがステキストになれるのでは?
完成度ばかりを追求してしまいがちなので、人の心に届く文章が書けなくなっちゃうのでは?
‥‥と、私は思います。 そんな気がしませんか?
私も常に脱帽しているBOSSのヒアリング力。
このヒアリング力があるから、文章の向こう側にいる人たちを的確に捉えることができて、絶妙なコピーが生まれてくるんでしょうね。
BOSSだって 「ローマは一日にして成らず」 だったのだと思います。
相手を思い描きながらいっぱいいっぱい書き、その時々の反応を次に活かしていけば、ココをお読みのみなさんもステキストになれますよ、きっと。(^-^)
#15年前に書いた本や雑誌の原稿を読んで「ヘタっ!」と赤面してしまうkikoでした。(笑)
>kikoさん
本文よりも長いコメントをありがとうございます。(笑)
補足も完璧ですね。(^^)
> どの漢字を選ぶか、あるいはひらがな・カタカナにしてみるか、言い回しをどうするか、といったことで文章に表情が出てきます。 また、行間やスペース、句読点などを考えることで、トーンやテンポが出てきます。
そうそう、これも書き忘れていました。(^^;
敢えて漢字を使わずにカタカナにしたり、平仮名をカタカナにしたり、ちょっとしたことなんですけどね。
それでも確かに表情は変わってきますから。
ボクは「僕」ではなく、「ボク」なんです。(笑)
オレも「俺」ではなくカタカナ。
「・・・のはずです」も「筈です」ではなく、必ず「ハズです」とカタカナ。
大した意味はないんですけど、自分なりの表情を考えてのことなんですけど、多分ほとんど気付かれてないでしょうね。(^^;
ま、見え見えじゃないさりげなさも重要だと思ってますから。