2005年5月31日(火)14:30
カンドウクレド(CANDO Credo)
今、カンドウコーポレーションのクレド(Credo:ラテン語で信条、志という意味で、経営哲学、行動指針として現在は捉えられています)を制作中です。
このクレドを作るのは経営者であるボクではなく、カンドウの次代を担う若手のメンバーを中心に、幹部二人が入って作ります。最終的なジャッジは当然しますけど。
クレドといえば、大阪の「ザ・リッツカールトン大阪」のザ・ゴールド・スタンダードが有名ですが、この忙しい時期だからこそ作る意味があると思っています。カンドウのブランド再構築とでもいいましょうか。
ボクがカンドウのメーリングリストにポストしたメールの抜粋です。
ずっと憧れのホテルが大阪にある「ザ・リッツ・カールトン大阪」というホテルです。
詳細は顔を見ながら話をしますが、リッツにはホテル従業員のバイブルとも言われる「クレドカード」(信条)が有名です。
「紳士、淑女をおもてなしする私たちも紳士、淑女である」というモットーに始まり、従業員への約束、20の基本原則からなる「ゴールドスタンダード」が述べられています。
サービスは顧客一人ひとり、またその時々で正解が異なる。だから「何をすべきか」ではなく、「何のためにすべきか」をしっかりと理解させるというのが、リッツ・カールトン式です。
これを常に携帯し、常にクレド(信条)を意識して接客に当たります。
今回、諸々と考えることがあり、このクレドカードをカンドウでも是非作りたいと思っています。
カンドウの信条。
今まで明文化したことはないですけど、日々の仕事の中に各々が感じてるハズです。ただカンドウのカルチャー(文化)と言えるか・・・というと疑問が残ります。
対クライアント(お客さま)
対ブレーンさん(チームカンドウ)
対スタッフ(メンバー)
これをオレが文章にし明文化するのは簡単に出来ますが、今回、自分自身の振る舞いを見つめ直し、クレドとして落とし込んでいくことをスタッフ全員でやってもらいたいと思います。
忙しいのは重々承知の助。
自分と自分の仕事を振り返って、何か条でもOKですから、コレを作ってみてください。
クレドというと難しいですが、要はカンドウのメンバーとして、どういうマインドを持ち、どういう態度をクライアント、ブレーンさん、スタッフ間に取るのが理想(目指すべき姿)か、です。
今一度、カンドウのブランド(持論:ブランドはそこで働く者の心に宿る)を再確認し、再構築していきたいと思ってます。
こういうことを提案するということは、ここが揺らいでると感じてるからに他なりません。
今、制作は佳境に入っています。月末のこの忙しい時期に・・・です。(笑)
時間のない中、一日2~3時間をクレドミーティングに費やし日々このカンドウクレドに対峙しています。日々のワークも当然大切ですし、納期をみんな抱えてる身です。でも日々のワークと同じくらいのパワーを掛けないといけないと思っています。
いつもボクが自問自答するように、カンドウとしても自問自答していきたいと思っていますし、メンバー間でカンドウの存在意義(ミッション)、価値観(バリュー)を共有するいいチャンスだと思っています。
当然明文化するのが目的ではありませんが、練り上がった後はクレドカード(パクリじゃん/笑)を作り各々が携帯したいですね。いいことは「真似ぶ≠学ぶ」というのがモットーなものでして。(^^ゞ
差し上げることはできませんが、出来上がったらメンバーに「見せて」って言って見せてもらってくださいね。
きっと自分たちで作りましたから、胸を張って見せてくれると思います。(^^)/
張子の虎ではなく、そこに魂・志があってこそのカタチです。このヴァーチャルや偽者やカッコだけが横行する世の中で、常に「本物」に拘り続けたいと思っています。
リッツのクレドについつい引き寄せられて。。。(以下、長文失礼します!)
『ディズニー7つの法則―奇跡の成功を生み出した「感動」の企業理念』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822240967/qid=1117526469/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/250-3821127-3767436
と全く同レベルで気に入っているビジネス書が、元リッツカールトン大阪営業統括支配人・林田正光氏の書かれた
『リッツ・カールトンで学んだ仕事で一番大切なこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860630793/250-3821127-3767436
です。 「気配り」 と 「心配り」 の違いや、 「心配り」 が起こした魔法が、1冊にまとまっているような本です。(2004年12月発刊)
大切だとされる 「気配り」 は、お客様を感動させるサービスにとっては最低限のお行儀でしかない。 「気配り」 を超えた愛情ある 「心配り」 があってこそ、お客様の真の心を捉え、感動させるサービスとなる。まさに、そのとおりですよね。
創設者であるセザール・リッツ氏は、スイスの羊飼いの13番目の息子として生まれたそうです。前に、ヴィトンやエルメスの話をココにコメントしたことがありますが、一流を築き上げた人たちは何故かみな、幼い頃に見習いのような下働きをするところから始まります。リッツ氏の始まりはウェイターだったそうです。
ウェイターからホテルマンとなり、パーソナル・サービスの真髄を日々さまざまなシーンから学びとりながら、英国王室や社交界の人々までが信頼を寄せるThe top of ホテルマンとなっていったのです。
彼の中にあった全ての 「心配り」 がクレドとなって、全リッツ・スタッフの中に生き続けているのでしょうね。
一流と呼ばれる人たちの、さりげなくて、でも感動を呼ぶ心配りが大好きで、造語にしてまで自分の肩書きに使っている 『コンシェルジュ』 ですが、世界中のリッツに働く人全員が一流のコンシェルジュと同じ心配りができるというのは、クレドが存在する“だけ”では、決して実現しないことですよね。
カンドウのクレド、楽しみにしています。
そして、そのクレドが完成した時、カンドウのこれまでを超えたさらなる 「心配り」 が、お客様とのより強いステキな関係を築くことを、期待しています♪(^-^)/
追伸です。(メールみたい/笑)
クレドとはちょっと逆みたいな内容になりますが、コカ・コーラの元社長 Donald R. Keough 氏が 『会社を危なくする11ヵ条』を残しています。
私は、これが記されたポケットサイズのカードを持っているのですが、ご参考までに列挙しますね。
( 1 ) リスクはとらない
( 2 ) 常に現状に満足する
( 3 ) 昔と同じやり方を続ける
( 4 ) 頑固といわれても気にしない
( 5 ) 専門家と調査をアテにする
( 6 ) 客先より競争相手の方を気にする
( 7 ) 常に自己中心的でいる
( 8 ) 記録・報告作業をすべてに優先させる
( 9 ) 仕事を投げる先を探すのが得意である
(10) 仕事は適当に片付けるようにする
(11) うまくいかない時にはまず言い訳を探す
カンドウが危なくなることは、未来永劫ないんだろうなぁ~と思わせてくれる11ヵ条でした! (^_-)-☆
>kikoさん
「会社を危なくする11ヵ条」はちょっとドキッとしながら読みました。(^^;
リスクは取らない・・・どこまでが妥当なリスクでどこまでが限界を超えたリスクか。ここが一つのポイントでしょうね。なかなかここの見極めをするのが難しいと思っています。
カンドウクレドは皆さん期待いただけているみたいで、多くの事前申し込みをいただきました。(笑)
ほぼ毎日メンバーが喧々諤々やっていますので、自分たちが納得するクレドが完成すると思いますよ。
最近「感動」という言葉が色んなところに出没してて、些かうんざりもしていますが、それだけ「感動」を求めているのも事実なんでしょうね。
ただ「感動」は意識していない状況だからこその「感動」であって、ここまで「感動○○○○」って騒がれると、社名に背負っている自分たちも流行りモノを追い掛けているみたいで、ちょっとブルーが入ってしまいますが。(^^;
何だかDMのやり取りのようですが。(^^;
元の英語がどういう単語を使っているのかは定かではないのですが、この日本語訳の表情をストレートに受け取ると、ニュアンスの違いに気づきます。
(1)は、 「リスクを負わない」 ではなくて 「リスクはとらない」です。
行ったことに対してリスクを負う負わないのレベルではなく、ハナから 「リスクはとらない(リスキーなことはやりたがらない)」 ということを言っているのだなと、私は受け取りました。
(8)の “すべてに” や、(11)の “まず” なども、あるのとないのとでは大違いの大切なフレーズです。
(9)の 「仕事を投げる先を探すのが得意である」 は、 「仕事を投げるのが得意である」 じゃないし、(10)の 「適当に片付けるようにする」 は 「適当に片付ける」 じゃない。
小さなポケットサイズのカードにするのですから、マニュアルのような解説はつけられません。
だからこそ、言葉の表情をうまく選んでいるんだなぁ~という気がしました。
カンドウクレドも、リストアップするものが決まったら、言葉の表情を考えてあげてくださいね。
きっと、活き活きとしたクレドになると思いますよ♪