2004年7月24日(土)18:16
ダメ出し
デザイナーやプランナーしかいない集団がカンドウですが、アートディレクターという存在、プロデューサーという存在が兼務ではありますが、存在しています。
この両者の立場の辛いところは、「ダメ出し」をしなければいけないという点です。
「いいところまで行ってるんだけど」とか「う~ん、ちょっと方向性がズレてる」とか、いわゆる「難くせ」を付けるワケです。(笑)
最近、裕恵のグラフィックデザイナーとしての成長振りには目を見張るものがありますが(取って付けたようですが、同期の大志も確実に成長しています/笑)、ただやはり小田ややんぷ~のデザインの安定度と違い、当たり外れがあります。
「近いところまで行ってるのになあ」と思いつつも、「こうした方がいい」といったテクニック的な部分はあまり言わず、極力考え方のヒントやデザイン上のヒントを与え、そしてダメ出しを続けるワケです。
ボクの出張中に裕恵は朝の4時半くらいまで、小田からの「ダメ出し」をくらい続けたそうです。(笑)←本人は半泣きだったそうですが。
アートディレクターの立場は微妙です。小田はデザイナーとしてもトップデザイナーですから、「ここをこうして、この部分の色をこの色にして、写真のトリミングはこうやって」・・・と一発で確実な指示が出せます。
でも心を鬼にしつつも、本人を育成するために完全ディレクションはしないようにしています。そして自分で考え、考え抜いて、答え(デザインに答えはありませんが)を導き出せるようにしているワケですね。
カンドウの「新人」と言われる期間は多分どこよりも短いハズです。
正式入社前から会社に通い続け、入社前から下手をすると実際のクライアントのデザインをさせています。当然、プロとして外に出せない仕事は小田が手を入れることもありますが。
そうやってゆっくり大切に、かつギューって濃縮した指導をし続けてるからこそ、どこの新人と比べてもレベルは遥かに二人の方が上だと思っています。
そして半ベソかきながらも着いて来る二人の「もはや新人ではない」新人。カンドウの強さの秘訣は若手の台頭だと断言できますね。
4時半までやった裕恵のデザインは、クライアントから最高の評価を頂いて、その上、「こっちのグループ会社もやって欲しい」とまで言ってもらったそうです。
「作品が営業をしてくれる」はずっと言い続けて来た言葉ですが、まだ作品になる前に営業をしてくれた珍しい例になりました。(^^)\