2003年8月 9日(土)22:10
賢くなるためのノート
サラリーマン時代、一冊のノートを作っていました。表紙に書かれていた文字が正に「賢くなるためのノート」です。捨てるハズはないので、探せばまだ持ってると思うのですが。(^^;
ここには色んな人から聴いた薀蓄や、情報、本から抜粋した文章、雑学・・・と色々なものを書いていた記憶があります。仕事をする上ではまったく関係のない「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、春の七草」って今でもツラツラ出てくるほどのしょうもないことまで、とにかく知らないこことを書いていたワケですね。(笑)
今はインターネットという便利なモノがあるため、いちいち覚えてなくても検索したらいいし、それをコピーして雑学帳なんてすぐ作れるんですけど、その当時は社員教育も担当していましたから、合間合間に色んな雑学で時間調整とかしてたんです。
その中で忘れられない言葉に「商売→笑売→商倍」というのがあります。
笑顔で接して、笑顔を売ると商いは倍になるっていう意味なんですけど、その当時の営業マンにこの話を聞かせ、『「売ろう売ろう」と思うから真剣な顔付きになる。笑顔で話せるネタを探せ。例えばお宅に訪問した際、玄関にサッカーボールがあったら「お子さんサッカーをされるんですか?」子供の話から始めるとか、なんだっていいから、お客様も笑顔で答えてくれるような会話をしろ』と教育していました。
その後、カーディーラーでしたから、ショールームに出る前に「笑顔の練習をしてから出なさい」とも教育し、とある営業所の所長に掛け合い、その営業所の全所員に徹底してもらいました。ショールームレディはもちろんのこと、営業マンサービスマン(整備)、マネージャー全てです。そして大きな鏡を買ってもらい、その前で練習をしてショールームに出ていくワケです。
結果が出始めたのは3ヶ月目です。(^^)
その営業所だけ、ショールームの来店客数、売上共に全社トップになりました。
「商売→笑売→商倍」という言葉を知ってからの単なる思い付きでした。
ホジション的に社長直轄部隊だったんで、ごり押しした感はありますけど、結果がついてきたため、当然全社に広がっていったワケです。
後にスカンジナビア航空のヤン・カールソン社長が「真実の瞬間」で同じようなことを言われています。当時は全く知りもしないことだったんですけどね。ある世界的な有名なホテルの立ち直しをする際に、当時の社長が「スマイリングルーム」を作ったのは有名な話ですけど、ちょっとした雑学からでもビジネスのヒントは沢山転がっているんだと、今でもそう思っていますし、発想の転換一つでビジネスチャンスって転がっているんですよね。(^^)