2012年6月27日(水)11:13
サーバ障害
って書くとカンドウのトラブルだと勘違いされそうですが、ファーストサーバが深刻なサーバ障害を起こしたというニュースが駆け巡ったのが先週の始めです。
20日17時頃に発覚したトラブルですが、単にトラブルと言えないくらいの大問題になってます。(^^;
ネットニュースでは先週はこのことでもちきりでしたが、新聞に掲載されたのは随分と時間が経ってから。報道規制でもされていたのかと疑うくらい、大手マスコミはタイミングを揃えて発表していました。(^^;
今回のトラブルの原因は発表を取り合えず信じるとして(ん?って首を傾げたくなるところは満載ですが)、全てのデータがクラウド化されている昨今は、データ消失してしまうと全ての業務が止まることを意味しています。
実際に顧客データが吹っ飛んでしまって、お客様に対して今後何もアクションができなくなってしまったECサイトや、お客様からの問い合わせに対しても顧客データベースがなくなってしまっているため、そのお客様の履歴すらないため、対応に窮しているといった情報が次々に入ってきます。
カンドウのクライアントの皆様、「ご安心ください!」とは言えないんですよね。(^^;
弊社はここが止まったりデータ消失したら日本が止まってしまう、と言えるほどのサーバホスティング会社に依頼してますが、それでも100%大丈夫とは言えません。
今回のファーストサーバだってYahoo!の子会社ですしね。(^^;
もちろん安さが売りのファーストサーバとは一線を画してはいますが、それでもクラウド(雲の上)ですので、何が起こるか分かりません。
ECサイトのユーザ情報はアナログでバックアップを取ることを推奨していく必要がありますし、全ての顧客情報はローカルに保存する癖を付ける必要が出てきます。
実際に今回のデータ消失の中にはサイボウズのデータも含まれていますから、メールの内容、スケジュール、営業記録、お客様との遣り取りの履歴・・・といったデータが全て吹っ飛んでしまいました。(^^;
業務が全てストップしたと言っても過言じゃないことが実際に起こっていますし、もちろんまだまだその被害は収まっていません。
弊社のクライアントの中に2社のみファーストサーバで運用されている企業がありましたが、高味の素早い対応と、システム会社の協力のもと、いち早く復旧はさせましたが、これも「どこが責任を持つんだ?」ということに意識が行っていたら、復旧にただただ無駄な時間が掛かってしまったと思います。
こういう時の対処は高味は早いです。会社決定なんてものは全く待たずに、現場主義です。困るのはクライアント。じゃあすぐに復旧させよう、と真っ先に動いたため、被害は最小限に食い止めることができました。
今回の件で我々の同業者が責めを受けている事例も耳にしていますが、こればかりは責任の欠片も制作会社サイドにはないと認識しています。
いや、むしろ制作会社も被害者です。
復旧作業にどれだけの手が取られ、しかもこの復旧作業のフィーは一切いただけない可能性さえありますので、制作会社の業務も完全に止まってしまうことになります。(^^;
対岸の火事ではなく、弊社内でも仕組みによる対応策を講じ始めました。
アナログやシステムを組み合わせ、とにかくクライアントの不安を払拭するために、全てのクライアントに対して呼び掛けを実施していきます。
弊社内ではサイト内のバックアップは随時取っていますが、お客様情報は弊社内で持つことは個人情報の観点からNGですので、ここの部分はクライアントに対応していただくしかありません。
ファーストサーバ障害、深刻化する大規模「データ消失」 日本経済新聞ニュース
ホスティング会社って免責は完璧ですので、今回の件は裁判にはなるでしょうけど、解決には時間が掛かりそうですね。(^^;
我々の同業者がこれによって最小限度の被害で収まることを今は祈っております。
もちろんそのクライアントのサイト復旧がいち早く完了し、通常業務に戻ることを祈念してやみません。