2008年6月 9日(月)23:46
それって嬉しい?
プランナーに言い続けている言葉シリーズ第3弾です。
「続きはまだ書かれないのですか?」なんて嬉しいメールをいただいたので、速攻書いてますが。キャッシュなヤツです。あ、げんきんなヤツということで。(笑)
・・・と途中まで書いて保存して世に出てないコラムを発見しました。
クライアントの向こうにいるお客さまを見ろっ!はいつもプランナー陣、デザイナー陣が意識していることですが、もう少し進めたところにあるのが、「それってお客さまは嬉しいの?」があります。
暗にクライアントの顔色ばかりを見るなということなのですが、お客さまが嬉しいのかどうか、その商品なりサービスなりを手にした時に感動していただけるのかどうか、そんな視点が大切だと思っています。
プロダクトアウトの発想から脱却して、「いいモノを作ったら売れる」のではなく、お客さま視点で商品やサービスを斬っていくということですね。
ついつい作り手は世に出すということに没頭しがちです。
だからこそボクたちがお客さま視点、素人視点に立つ必要があるワケです。
・・・とここまでが前回書いて保存していた部分です。ここから加筆します。(笑)
ボクたちも「作る」という視点についつい立ってしまいがちになります。
「ここのデザインが・・・」なんて言ってるうちは、作り手の視点から脱却できてないんですよね。
最近社内レビューの際、言い続けているのが「そこに意思はあるのか」です。「意思を持ったデザイン」とでもいいましょうか。
サイトを訪れるユーザにどこを見てもらいたくて、そこからどう動いて欲しいのか。
そしてどこに連れて行って、そこで何をしてもらいたいのか。
もちろんこちらの思惑通りに動いてもらえるワケではありませんけど、作り手の視点が必要だとすればそこの部分だと思っています。
そして最も大切なことは、嬉しいか嬉しくないか、そんな単純なところにあると思ってます。
先日、ボクはネットで贈り物を買いました。
大切な人への贈り物ですから、買う側も多少の緊張感を持って買うワケです。
そしてイメージします。この贈り物を開けていただいた時の喜びや、驚き、「どんな風に思ってもらえるかな?」とか色々と思い巡らせます。
例えば先日の贈り物はヴィンテージのシャンパンでした。
10周年のパーティーに呼んでいただいていたので、ギリギリまで何を持っていくべきか、それとも荷物になったらいけない(二次会も予定されていましたので)から、お金を包んで行こうか・・・とほんっと悩んでいました。
ボクらしい贈り物ということで、前日の夕方に思い付き、次の日のパーティーに持って行くことを考えたらいつものワインショップじゃ間に合わないと判断して、以前お願いをしていたワインショップにオーダーを入れて・・・。
「贈り物」「周年パーティーに持参」「明日の夕方までに間に合わせて欲しい」とこれくらいをお願い事項として申し入れました。
届いたのはちゃんと包装していて、中味は見えませんが大切に保管されていたシャンパンのハズです。
包装は完璧だったと思います。
そこで「お客さまは嬉しいのか?」で考えてみましょう。
この場合のお客さまはボクであり、そして贈り先です。
もしボクだったらこういう包装はしないと思いました。
確か木箱入りのシャンパンでしたから、そのまま包装されたのでしょうけど、ここでパーティーに行った福原がそのシャンパンを手渡しするシーンをイメージすると・・・。
木箱のままクリアラッピングするか、木箱は後送りにしてでもビンのままラッピングするか、とにかく設立年度1998年が分かるカタチでラッピングしたと思います。
そこまで考えるのかお客さま視点であると思っています。
どういう使い方をされるか。どういうシーンをイメージするか。ヴィンテージを指定したことの意味。手渡しなのか宅配なのか。
書いてて奥が深いな~と自分でも思っていますが、そこまで考える「お客さま視点」をボクたちは追及していきたいと思っています。
カンドウが何故一杯のお茶にこだわるか。一杯のコーヒーにこだわるか。
来客いただいた際の「お客さまの嬉しい」を追い求めた結果なのです。
結果と書いてますが、もちろん終わりのない旅みたいなもんですけどね。
長くなってしまいました。(^^;
ドナルド・ダックの誕生日に寄せて・・・。(爆)