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コンペ

コンペって勝つこともあれば負けることもあります。

でも勝つこともとても大切なんですけど、それに対するスタンスこそ忘れてはならないことだと思っています。もちろん勝つ=ゲットすることが第一の目的なのかもしれませんが、その過程に於いて、どれだけ必死になれたか、自分たちの培ったものを表現できたかをいつも心に留めておきたいですね。

負けた時は悔しいです。

もう7年くらい前のことだと思いますけど、絶対の自信を持って臨んだコンペがありました。ある就職情報誌を丸々デザイン、編集、印刷と受ける仕事で、1000万円を超える大きな仕事でした。その前の年、初めてそのコンペを取り、その年の企画もデザインも全ての力を注いだ力作でした。

でも結果は「二つ(カンドウのもう一社)の最終的に一騎打ちになったんだけど、最終的に『安い方でいいじゃん』という鶴の一声で決まってしまいました。ごめんなさい」という担当者からの電話で、コンペの敗戦が決まりました。

ボクはその報告を今か今かと待ってまして、しかもその連絡は東京で受けました。

帰りの新幹線の中で放心状態で、途中まで一緒だった社長との会話は全然上の空。会社に戻ってみんなの顔を見たら涙が止まりませんでした。悔しくて悔しくて、「なんで?」ってことばかりで、「金額のコンペじゃないじゃん、企画とデザインのコンペだろ?」と怒りに打ち震えつつ、それでも涙が止まりませんでした。

その次の年、「絶対にリベンジじゃ!!!」と自分に発破を掛け、スタッフとも入念な打ち合わせをしてそのコンペに臨み、リベンジを果たしたのは今でも忘れられない思い出の一つです。それから連続してコンペをゲットし続け、「カンドウあり」をアピールしました。

ただその頃からですね、コンペに勝つ企業があれば負ける企業もある。負けた時の悔しさを涙するまで実感したボクは、それを目指して頑張り続けていた他の企業に対して、哀れみとは違う、当然勝ち誇る感情とも違う、何か言葉で言い表せない不思議な感情を覚えました。続けてゲットした次の年、コンペ不参加を表明して、他の会社にその道を譲りました。

今でも「なんで降りたんだろう?」って思うことはあります。大きな仕事でしたしね。

何故だか今でも分かりませんが、勝った負けたに感傷的になっていったのかもしれません。

コンペはゲットすることに意義がある・・・とはだから思えないんです。

そこに費やした膨大な時間は、決して無駄じゃないことを経験を持って知って来たからだと思います。

好きか嫌いか・・・で言うと今は嫌いですけどね。(笑)

でも必ず付きまとうんですよねえ、この業界って。(泣)

EDITOR

福原 勘二
  • 代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)
  • エグゼクティブ・ビジネスデザイナー
  • 兼ストラテジックパートナー

1961年生まれ。広島県広島市出身。広島修道大学中退後、リクルート、カーディーラーの採用・教育担当を経て、企業内の体質改善・採用・教育コンサルタント会社として、1991年2月有限会社オフィスCAN(現 株式会社カンドウコーポレーション)を設立。その後思い切った業態転換により、クリエイティブファームとしてのポジションを確立する。

福原 勘二のプロフィール
082-509-3322

まず、「誰が嬉しいのか?」を
一緒に考えることから始めます。

表面的な症状ではなく、その奥にある構造から一緒に考えます。
ウェブ・デザイン・言語化・伴走。手段はその後についてきます。

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