2010年3月20日(土)14:07
ネットショップについて
リアルの商品がどんどん売れなくなっていって、まず安直に考えるのがネットショップです。
そしてカンドウで一番作っているのもショッピングサイトですので、そういうオーダーも多いのですが。
ネットショップはその殆どが失敗するという事実から目を背けてはいけません。
現在楽天が島根に入り込み、島根県と「インターネットを活用した県産品販路拡大事業」とか銘打ってやってますが、その殆どが失敗します。ここは断言しときます。島根県と喧嘩するつもりもありませんし、恩を感じているからこその提言です。
楽天のショップが華々しくメディアに取り上げられていますが、何万という出店店舗の中のほんの一部に過ぎません。楽天で100万の利益を上げることがどんなに大変か。
売上100万は行きますよ。ちょっと頑張ったら達成できる数字です。でもそこには出店料、売上手数料、そして販売促進費がどれだけ掛かってるかということです。売上100万、下手したら利益はマイナスですよ。
だから100万の利益を上げようと思ったら、その何倍もの売上があってこそなのです。そして人件費を忘れられている方も多い。
群雄割拠している楽天の中で、勝っているお店は一体どれだけあるのか実数をご存知ないのだと思います。一握り、ほんの一握りなんです。そしてその勝ち組も尋常じゃない努力(場合によってはお金)を注ぎ込んでいるか。生半可な気持ちで出店すべきではないんです。
一旦出店するとズルズルとマイナスを垂れ流すというリスクを知るべきなんです。
なのに出店説明会ではいいことしか言わない。「ゴールドラッシュだっ!」と。
リアルで物が売れなくなって、じゃあネットで、そんな簡単なものじゃないです。リアル店舗で「もう手は尽くした」と言い切れるくらい何かをしてきているのか。殆どは安直にリアルがダメだったらネットでね、となっているのが現状です。
ボクはそこに警笛を鳴らしたい。
インターネットの強いところもあります。そこを認めているからこそカンドウも武器として持っているワケですから。ただインターネットの限界もある。いや、限界の方が多いことを知るべきなのです。
あなたの商品に対するこだわりはお客様にとっては関係ないんです。
あなたの商品の売りとされているところは、他のお店も売りにしているんです。
あなたの商品を欲しいと思ってくださるお客様がどこにいるのか。いやいるのかいないのか。
広島や島根からネットショップをするということは、全国のメジャーを相手にするということなんです。ライバルはいきなりメジャー選手です。しかももう既にファンを一杯抱えてるメジャーです。
「これからはネットだ」では決してありません。この台詞何年も前から叫ばれてますよ。(笑)
まずは自分の商品ととことん向き合ってください。
その商品は本当に全国相手に勝負できる代物ですか。
売れる商品=お客様がどうやってでも欲しいと感じていただける商品になっていますか。
売れる仕組み、儲かる仕組みはそこにありますか。
お客様を飽きさせない、逃がさない商品開発ができる環境ですか。
売れるお店を作ることはそこまで難しいことではありません。
でも売れ「続ける」お店を作ることは半端なく難しいんです。
3年で店仕舞いするのでしたら、安直に始めていただいていいと思います。
でも暖簾を守り、継続的にお店を続けて行きたいのでしたら、自店の商品とじっくりと向き合ってみてください。
今年念頭の社内に向けてのコミットメントにこう記しました。
『eあきんど(商人)を作り、育てたい』
それの実現に向けて、まずは商品の話からしましょうか。(^^)
福原さん、お久しぶりです。
「あきんど'09 松江」では大変お世話になりました。
苦し紛れのお芝居で、福原さんに記念撮影を懇願した、
あの「まんが」ですが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
こちらのブログも実は隠れて読者になってました(笑)
「ネットショップについて」も読ませていただきました。
まさしく、今の私に言えることが満載の内容で、
かなりグサッと胸にきました!!
このタイミングに驚いています。
ほんとうにそうですね。「売れ続けること」って難しいです。
でも私もまだ諦めてはいませんよ^^
頑張りますから~。
また改めて、ご相談も兼ねていろいろご報告をさせて頂きたいと
思っております。
今後ともどうぞお願いいたします。
>まんがさん
初コメントありがとうございます。
というか、このハンドルネームの意味を暫し考えてました。
「売れ続ける」「売り続ける」、ほんっと難しい時代になりました。
前年がどんなに素晴らしい数字でも、今年は全く読めない、そんな時代に突入したのかもしれませんね。(^^;
だからこそ、今一度再構築も必要だと思ってます。
サイトをオープンしたらお仕舞いではなく、常に戦略と戦術の見直しも必要です。
またお逢いしましょう。