2009年7月29日(水)11:01
一巻の終わり
昨日お伝えした通り、お通夜がしめやかに執り行われました。雪吹はさすがに松江からなので駆け付けることはできませんでしたが、広島組オールメンバーでお焼香をあげることができました。
その際、ご導師の言葉で印象的だったのが「一巻の終わり」でした。
~略~
「一巻の終わりでございます」
「ですが、一巻があるということは二巻もある、そして三巻もある・・・」
「一巻の終わりは、即ち二巻の始まりです」
「いっかんのおわり」という言葉は使ったことはありましたが、こういう漢字を書くんだったんですね。知りませんでした。そして書物等の一巻、二巻になぞらえて「人生の一巻」そして「人生の二巻」と・・・。
気になっていたので調べました。
〔物語が完了する意から〕すべてが終わること。結末がついていて、もはや手遅れであること。万事休す。by 大辞林
で、もうちょっと調べてみると「死ぬ」という言葉もありました。その昔、活動写真の弁士が、フィルムのひと巻きを映し終わったときに言った言葉が始まりとしているサイトもありました。
人生の終末を意味する「死ぬ」という意味よりも、輪廻転生ですが「第二の人生の始まり」とした方が、なんだかしっくりとします。人の人生を一巻の巻物に例え、一巻、二巻、三巻・・・と続いていく。だからその人の死を悲しむばかりではなく、新しい二巻の始まりとして死を迎え入れるという考え方は、残された遺族にとっても優しい言葉だな~と思った次第です。
坊主の話にもたまには耳を傾けるものですね。(爆)