2009年6月25日(木)01:35
出る杭は打たれる
出る杭は打たれる。
出すぎた杭は打たれない。
もう一つあるのをご存知ですか?
出ない杭は腐る。
確かにっ!動かず、ここでいい、現状でいい、こんなもんでいいと思った途端、腐り始めてしまうってことです。怖いっ。
もちろん無闇やたらに動けばいいってワケでもありません。
ちゃんとした方向を見定め、そこに向かってチャレンジする。そして決めた方向にチャレンジし続けることこそに意味があると思っています。
先日新規事業へのチャレンジをしたいと相談をいただきました。
ボクの出した結論は「No」でした。
ん?矛盾を感じますか?
出ない杭は腐るから、チャレンジし続けるんじゃなかったの?・・・って。
実は新規事業は殆どと言っていいくらい失敗してるんです。
失敗を何度も重ねていって、軌道修正して、そしてまたチャレンジする。
途方もない労力と時間、そしてお金も掛かるのが新規事業なんです。
新規事業が軌道に乗るのには最低でも1年はゆうに掛かるとも言われています。これに初期投資額を回収する期間を入れるともっと掛かるでしょうね。
出過ぎる杭というのは、ボクの中ではエッヂ(強み)を研ぎ澄ましていくと思っています。
出ない杭は腐るからといって無闇に動くのではないとしているのはこのためです。
本業が伸び悩み、事業の先行きに不安を感じた時、経営者はつい何か新規事業をと思ってしまいます。でもその時に新規事業には労力、時間、お金が掛かるということを思い出してください。
新規顧客に販売するコストは、既存顧客に販売するコストの5倍掛かるというのに近いかもしれませんね。自社のエッヂ(USPに置き換えると分かりやすいかもしれません)を研ぎ澄まし、そこをとことん伸ばすことに尽力した方が、遥かに容易いように思う今日この頃です。(^^)
って言いながら、「カンドウ、ついに飲食業に進出!」なんてことを言い始めたりして。(笑)
大丈夫です、飲食業の難しさは充分見てきてるつもりですので。
食べに、飲みに行く場所っていうのが、ボクには一番似合ってると思ってます。