先日、セミナーに登壇された方から聞いた印象に残る一言。
自分の仕事でも、長く残るモノや陳腐化しにくさを含めた思考で提案していきたいなと日々思っています。
企業のデザイナー選定力向上を行政がサポートする窓口「と、つくる」も長く続いてきているプロジェクトの一つといえるかも?この度、なんとGOOD DESIGN AWARD BEST 100を受賞することができました!祝!
審査コメントには、「相談窓口」が機能していることが記載されていて、立案時に意図したことを評価されていて、うれしいかぎりです。
長く残るプロダクトに一定の評価が与えられる
審査委員の評価コメント
以前、この取り組みが生まれることを聞き、手放しで素晴らしいと思ったが、それが今でも続いていることに感動した。それほど大切な取り組みだ。似たようなマッチングサービスは全国の自治体で行われているが、その多くはデザイナーのプロフィールと過去の事例をカタログのように掲載するだけだ。これらを見て、誰が良いかを本当に判断できるのだろうか?そもそも、自らの課題を解決する方法が適切なのか、どのように進めれば良いのかが分からないから、立ち止まっていることもあるのではないか。ポイントは、サイト内メニューの一番左に配置された「相談窓口」。地域や企業、人々の数だけ存在する個別具体的な課題に真摯に向き合い、適切な道を共に歩んでくれる相談員の方々の努力に頭が下がる。そして、この素晴らしい活動を継続している広島市に対し、心からの敬意を表したい。地域の課題をデザインで解決しようと考える全国の自治体は、参考にすべき好例。
わたしの選んだ一品に選出した審査委員(新山直広氏)のコメント
事業者とデザイナーの関係をつくる「デザインの窓口」。ただデザイナーをリスト化するだけではなく、メディエーターとしての役割を果たしているのが素晴らしい。デザインの意味が拡張しているからこそ、デザイン知識をもった人材が相談窓口になっていることにも意味がある。こういう取組みが広がってほしいと心から思う。
EDITOR
柳谷 武
- CCO(最高クリエイティブ責任者)
- デザイナー兼プランナー
パラレル視点で、新しい概念をデザイン。
1979年生まれ。鳥取県鳥取市出身。プランナーと制作と、たまに実装のお仕事をしています。また、社内トピックスの広報を担当、アカウントの中の人。